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キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)とは?
雇用保険適用事業所の事業主を対象として支払われる「キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)」とは何かについて解説します。助成内容や、申請の方法についてまとめました。
キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)の助成内容
キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)は、障害者の雇用促進のほか、職場定着を目指すためにつくられた制度です。内容について解説します。
助成金の対象
キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)では、指定の対策を継続的に講じた雇用保険適用事業所の事業主が対象となります。
まず、半年や1年といった形で期間を定めた上で労働契約を結ぶ有期雇用労働者を、正規雇用労働者または無期雇用労働者にした場合です。ほかに、期間を定めずに契約する無期雇用労働者を正規雇用労働者に転換する措置を行った場合も対象となります。
具体的な対象者や条件については細かく定められているため、厚生労働省が発表している資料もご確認ください。問い合わせは、最寄りの都道府県労働局またはハローワークでも受け付けています。
助成金の支給額
キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)の対象になった場合、障害の種類と行った措置の内容により、支給金額が変わります。
例えば、中小企業で重度身体障害者を有期雇用から正規雇用へ転換した場合、支給総額は120万円です。60万円が2期にわたって支払われます。
支給総額は、条件によって45万円~120万円で、支給の対象期間は1年です。支給の対象となる期間は、最初の6ヶ月が第1期、次の6ヶ月が第2期となります。
キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)の申請方法
キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)を申請する方法について解説します。
全体の流れ
コースを実施する前日までの期間中に、キャリアアップ計画を提出しなければなりません。計画の作成援助や認定については、労働局・ハローワークが行っています。
認定を受けたら、正社員等へ転換を行い、6ヶ月の賃金の支払いを行ってから支給の申請を行いましょう。6ヶ月の賃金の支払いについてですが、転換前と比較し、減額させていないことが条件となっています。
また、支給の申請は、転換後に6ヶ月の賃金を支払った日の翌日から起算し、2ヶ月以内に行いましょう。
必要な書類を用意する
必要な書類は、以下の通りです。
- キャリアアップ助成金支給申請書
- 障害者正社員化コース内訳
- 障害者正社員化コース対象労働者詳細
- 支給要件確認申立書
- 支払方法・受取人住所届
支払方法・受取人住所届については、未登録または振り込み口座変更の場合のみ必要です。
この他に以下の添付書類が必要になります。
- 管轄労働局長の認定を受けたキャリアアップ計画書の写し
- 対象労働者が支給対象となる障害者に該当することを証明する書類
- 転換前後の労働協約または就業規則等の写し
- 対象労働者の転換前後の雇用契約書または労働条件通知書等の写し
- 対象労働者の転換前後の賃金台帳等の写し
- 対象労働者の転換前後の出勤簿等の写し
代理人の場合は委任状、中小企業事業主の場合は事業所確認票または登記事項証明書等も用意しましょう。
支給申請書については、ホームページ上からダウンロードが可能です。具体的な記入例も確認できるので、参考にしながらもれなく記入しましょう。わからないことがあれば、都道府県労働局かハローワークに問い合わせてみてください。
[PDF]参照元:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/content/000923840.pdf)